宗教的寛容
今年度最後の講義が終わり、今は試験週間に入っている。

最終週の最終日の4限目の講義に「宗教学:人間と宗教」という科目の講義を担当した。
宗教的同質性が高い大学で、世界宗教をはじめ、日本の新宗教やスピリチュアリズムなども扱ってきた。
半期をかけて持ってきた、最後のテーマは「宗教的寛容」だ。
題材には「ハンナのかばん」を使った。
ユダヤ人虐殺に関する話だ。

いつも講義の最後には学生に文章を書いてもらっているが、先ほど読んでずいぶん感動させられた。

「学生生活最後の授業がこの講義で本当によかったです」とか、社会へ出てゆく4年生に書かれると、やはり苦労が報われる気がする。


多くの学生が、少なくとも世界観の多様性や、他者を排斥することの愚かしさを感じとり、考えを深めている。
「ちがい」を越えて、人間として共生する必要を感じ、自らの信仰に照らし合わせて、深めている。


宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』から、次のような文章を引用している学生もいた。


「みんながめいめいじぶんの神さまがほんとうの神さまだというだろう、けれどもお互いほかの神さまを信ずる人たちのしたことでも涙がこぼれるだろう。」

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』



来年度も、いっそう質の高い講義を心がけたい。





| 講義::宗教学:人間と宗教 | 01:24 | comments (1) | trackback (0) |

宗教学試験終了
「宗教学:人間と宗教」の試験が無事に終わりました。

論述式の問題で、試験時間中にレポートを作成するような問題です。
まだざっと目を通しただけですが、受講生のみなさんの力作が集まった感じがしています。

宗教と文化、世界宗教、日本の宗教的状況、新宗教、そして最後は宗教的寛容について、講義で扱った問題に取り組んだ各自の集大成であるともいえるでしょう。

講義の感想にも「楽しかった」というものが多かったですが、それが「知的好奇心」というものの一端です。
受講生に「思考を強いる」講義スタイルをとってきましたが、確実に思考の力をつけるための第一歩を踏み出し、そのきっかけを与えられたとしたら、これ以上ない喜びです。

評価はこれからで、これは試験を含め総合的に行いますが、ともあれ、お疲れ様。
よい夏休みを。



文化人類学の受講者は明日もあります。
しかし、台風が接近しつつあるので、どうなるか分かりませんが。





| 講義::宗教学:人間と宗教 | 01:40 | comments (0) | trackback (0) |


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